日本シリーズも終わったことだし、この機会に乗じてクライマックスシリーズ(CS)を擁護する
2020年の日本シリーズは、2年連続のスイープという形で福岡ソフトバンクホークスの4連覇で終わった。「ホークスが強すぎる」だの「セパの格差」だの色々言われているが、私はこれを機会にクライマックスシリーズの存在を擁護してみたい。今まで「CS不要論」は様々な人が言っていたが、今回絶好の反撃のチャンスだと思い、ここに記すことにした。これから述べる私の主張は1本の軸がある。「ペナントレースはいびつな形」であるということだ。
1.そもそも「1つの勝利」の価値って?
1.1 5回コールドも、延長12回も同じ「1勝」
現在の野球は、9イニングでの得点が多いほうの勝ち、というルールである(国際試合などで7イニング制が提案され、それに対する反発もあったりする)。しかしながら、悪天候の際には5回まで試合が進んでいればコールドゲームが成立する(逆にそれ以前ならノーゲーム。5回の扱いに関しては後攻チームがリードしているか否かで扱いが変わるが、それについては割愛)。そして、9回で決着がつかなかった際は、延長を12回まで行い、それでも同点なら引き分けとなる。今年はコロナの影響で延長は10回まで、以前東日本大震災の際は「3時間半ルール」が存在したが、いずれにしても中途半端に延長を行うのである。
MLBのようにいっそ延長ナシで決着がつくまで行ったほうがまだ筋が通っているとも思うが、選手の疲労や興行的な側面から中途半端な延長戦の存在自体には理解ができる。しかしながら、5回コールドも、通常通り9回で終わっても、延長で決着がついても、全て同じ「1勝」とすることは、1勝の価値に歪みが生じていると見ることはできないだろうか?その歪みの積み重ねを無視して「百数十試合の価値」の存在を訴える人は、言い方が悪いが私にとっては詐欺師にしか見えない。
1.2 「優勝チーム≠最多勝利チーム」
ここでクイズ。2010年、2014年、この2年のパシフィックリーグ優勝チームはどこだろう?
答えは福岡ソフトバンクホークス。では、この2年でパリーグレギュラーシーズンで最も勝ったチームはどこ?
そう、答えはホークスではない。2010年は埼玉西武ライオンズ、2014年はオリックスバファローズが最も勝ったチームだった。何故このようなことになったのか?
答えはシンプル。「勝率」で順位を決めているから。この文言だけなら真っ当なように見えるが、この勝率の計算では、引き分けが分母から除外されることになる。するとどうだろう、勝率5割以上の状況においては1つの勝利より2つの引き分けのほうが価値が高いということになるのだ。そして5割未満ならその価値が逆転する。やはり1勝の価値がブレてはいないだろうか?
極論を述べれば、1勝142分なら勝率10割で文句なしのリーグ優勝である。このような成績は逆にスゴイとは思うが、このチームをリーグで1番強いと胸を張って言える人はどれほどいるだろうか。
2.最強のチームが優勝できるとは限らない?
「ワンナウツ」という漫画でも同じ内容が書かれているが、カモの球団をつくればリーグで最も強くなくても優勝できてしまう。満遍なく他の5球団から2つずつ勝ち越すより、他の4球団から1つずつ負け越しでも特定の球団に15勝ち越したほうが貯金は多い。現実でもあり得ない内容ではなく、今年ロッテはオリックス戦の貯金だけで2位につけた。終盤でも変わらずソフトバンクをカモにし続けることが出来たなら、結末は変わっていたかもしれない。まあ10月に現地観戦してこのチーム状態では無理だと途中で悟ったが......
3.「シーズン通して戦った」、コレ本当?
そもそも、チームの選手やスタッフはシーズンを通して戦っているのだろうか?「当たり前だろ!」と言う人もいるかもしれないが、では途中トレードで加入した選手はどうなのか?途中加入の助っ人外国人は?途中交代した監督・コーチは?全て最後の結果へ向けてのアクションだが、「シーズンを通して」とはズレが生じる。ファンにとっては確かに応援するチームはシーズンで戦っているかもしれないが、現場の全てがそうとは限らない。
4.「失速型」優勝の落とし穴
今年のセリーグ覇者、読売ジャイアンツは開幕から好調を維持し、2位以下を大きく引き離し9月半ばには既にマジックを点灯させた。
一方のパリーグ王者福岡ソフトバンクホークス。昨年までの強さは勿論健在だったが、序盤はリリーフ陣を確立しきれなかったこともあり2位以下との差はほとんどなかった。8月にはロッテに首位の座を一時明け渡し、巨人がマジックを点灯させた9月中旬もソフトバンクとロッテとのゲーム差は1〜2で推移していたことからも、決して楽なシーズンではなかったと言えよう。
さて、10月以降の両チームはどうだったか。巨人は失速。中盤までの貯金が多く、最終的には2位阪神に7.5ゲーム差をつけて優勝したが、10月以降のレギュラーシーズンに限れば借金5。明らかに調子下降気味で、ひょっとしたら今セリーグで1番強いチームではなかったかもしれない。
対するソフトバンクは10月以降は快進撃。24勝6敗1分と驚異の成績を残し、ここまで相性の悪かった2位ロッテとの直接対決もことごとく勝ったほか、ロッテのツインターボを彷彿とさせる失速もあり終わってみれば14ゲーム差のぶっちぎり。ホーム福岡でリーグ優勝、CS突破と2度ロッテをはね除けた。
そんな絶好調のソフトバンクと、失速気味の巨人が日本シリーズでぶつかったのだからこのような結果になるのも何ら不思議ではない。勿論チームの地力も感じたが(一つ一つのプレーに、これがホークスだよなあと私も改めて感心した)、ここまで一方的なしらけたシリーズになるくらいなら、「百数十試合の総合力」なんて果たして意味があるのか。
5.まとめ
短期決戦で総合王者を決めるアメリカの4大スポーツはどれもプレーオフ制度が整っている(とくにNBAのフォーマットは、日本のCS反対派野球ファンは泡を吹いて倒れるのではないだろうか)。一方、Jリーグなどそもそもトップディビジョンが一つしかないリーグではプレーオフは浸透しなかった(Jリーグは過去に前後期制を2度行ったが、結局やめている)。
NPBも、日本シリーズが短期決戦である以上、ペナントレースの存在がいびつである以上、クライマックスシリーズのようなプレーオフ制度の存在は十分に意味のあるものだというのが、今回私が言いたいことである。
「東大和市内24か所に設置されているデザインマンホールを探してみよう!」と言われたので徒歩で見て回る(前編)
東大和市の特別版マンホールカードには、地元キャラクター「うまべぇ」がデザインされています。そして市内には、カードになったものをはじめデザインマンホールが12種24か所に設置されています。今回はマンホールが設置されている東大和市内をひたすら歩いて回るお話です。また長くなりそうなので数回に分けます。
0.プロローグ
先週、東京都特別版のマンホールカードを集めに行った際、東大和市でカードとともにコースターとパンフレットをもらった。パンフレットのタイトルは「東大和市内24か所に設置されているデザインマンホールを探してみよう!」
向こうから煽られては乗らないワケにはいかない。しかしながらコロナの流行が気になる昨今、あまり人の多い時間帯にウロウロするのも気が引ける。そこで3連休は避け(どのみち私は仕事だった)、連休翌日の11月24日がたまたま休みだったのでそのタイミングで回ることにした。
こちらがデザインマンホールの所在を示した東大和市の地図。うまべぇにも「全種類見ろ」と言われちゃ行くしかない。あと多摩湖って全域東大和市だったんだ。所沢かすりもしてないじゃん。
東大和市は東京都北西部に位置し、面積は13.4㎢(皇居11個分ほど)、人口は8万人強。いわゆる「ベッドタウン」ではあるが、多摩湖をはじめ緑豊かで市内には農地もいまだ多く存在する。
スタート地点は玉川上水駅。午前中は別の用事があったため、駅に着いたのは午後になってから。市内に満遍なく24か所とはいえ、東大和は面積が狭い。日没までには終わるだろう、当時はそう考えていた。
1.玉川上水駅〜東大和南公園
2020/11/24 1:34 p.m.
玉川上水駅は東大和市と立川市の境にあり、駅の北側が東大和市である。デザインマンホールは当然駅の北口にあり、今後の行程もしばらくは北上することになる。
駅のそばにあるのはこちらの2つ。それぞれ他に6か所に設置されている、最も多いマンホールのデザインである。
玉川上水駅から歩いて5分ほどのところに東大和南公園がある。11月も終わりに差し掛かっているが、公園のイチョウは綺麗な黄葉だ。
公園敷地内の旧日立航空機立川工場変電所のそばにデザインマンホールがある。そしてこのマンホールのこそ、特別版のカードのデザインになったものである。
うまべぇは相変わらず緊張感のない顔だが、その手に持つハートは平和への願いだろうか。旧日立航空機立川工場変電所は戦時中に空からの機銃掃射を受け、その生々しい痕が残った辛い過去を持っている(マンホールにもその痕がしっかりデザインされている)。それでいて1993年まで現役だったというのだから脱帽だ。現在は保存工事中で、来年の夏までは残念ながらその姿を見ることができない。工場が無事終了した際に改めて伺いたい。
2.桜街道駅〜東大和警察署
1:45 p.m.
続いて向かったのは桜街道駅。多摩モノレール玉川上水駅の北隣の駅である。その名のとおりこの駅の東西を桜街道が横切っており、東に道なりに歩けば西武の東大和市駅にたどり着く(後ほど訪れることになるがそれは次回以降で)。
ここのうまべぇは牛乳を飲んでいる。桜街道駅の近くには森永乳業の工場があり、それにちなんだものだろう。
さらに北に進み、多摩モノレールの終点、上北台駅へ。上北台に向かう途中には東京都水道局が存在する。原則市町村が運営する水道事業において東京都はむしろ例外で、一部の市を除いては都のもとに水道事業が行われている。東大和もその一つだ。私も都内に住んでいた時は東京都水道局にお世話になった。料金滞納して水道止められたことを今でも思い出す。
駅の手前、中北台公園の東端にデザインマンホールがあった。玉川上水でも見たモニュメントバージョン。落ち葉が被さりまくっていたため除けて撮影したが、やっぱりちょっと汚い。
上北台駅付近にはもう一つデザインマンホールがあるが、一旦スルーして東大和警察署へ向かう。ここがデザインマンホールの西端だ。道中野菜畑があったり、ガソリンスタンドにドトールコーヒーが併設されていたりした。更に西にいけば武蔵村山市になる。武蔵村山は東京都の市で唯一鉄道が通っていないが、モノレールの延伸計画があるので今後に期待。イオンモールもあるし。
やはり玉川上水で見たシンプルなうまべぇデザイン。状態は良好。後で知ったのだが、東大和市の花はツツジで、マンホールの縁にもしっかりデザインされている。
これで6つ、早くも4分の1を制したことになる。再び上北台駅へ向かうところで一旦区切りたい。
つづく
アムロが所沢駅にやってきた(というよりちょっと前からいた)
11月6日、ところざわさくらタウンがめでたくグランドオープン。その日は開場に合わせて現地を訪問し、書店でトートバッグを買いそのオマケで別のトートバッグを貰うなど謎の時間を過ごしていたが、敷地を歩いているととあるモノを発見した。
隈研吾臭プンプンのデザインな、角川武蔵野ミュージアムの裏に展示されていたのはガンダムORIGINのマンホール。アムロとシャア、2種類ある。所沢市制70周年記念ということらしい。最近所沢は駅の魔改造などホント色々手を出しているイメージ。
その日は「へー」と思い写真だけ撮って帰ったが(むしろマンホールネタ的には28種のLEDマンホールのほうに夢中だった)、今日会社からの帰宅途中に......
あれ?
あのアムロのマンホールは所沢駅の東口に設置されていた。なんだ、こんな身近なところに来ていたのか。
しかし何故所沢でガンダム?と思っていたが、どうやら安彦良和先生が市内在住だそうで。KADOKAWAとしても乗っかるのは容易に想像がつく。ちなみにシャアの方はさくらタウンのすぐそば、東所沢公園内にあるということなので、またさくらタウンを訪れる際にチェックしてみたい。
そういえば、所沢は宮崎駿も住んでいたはずだ。駅の発車メロディは今月からトトロに一新されているし、駅前にはオブジェもある。トトロのマンホールもできないかな、と密かに思っているが、権利関係詳しくないのであんまり余計なこと言わないでおこう......
マンホールカード東京都特別版を配布初日に1日で回収する(後編)
前回のつづきです。
マンホールカード東京都特別版を配布初日に1日で回収する(前編) - ところてんのブログ
マンホールカード東京都特別版を配布初日に1日で回収する(中編) - ところてんのブログ
9.小金井市
1:15 p.m.
南阿佐ヶ谷から丸ノ内線の終点、荻窪までわずか一駅。荻窪で乗り換え、中央線で武蔵小金井へ。
小金井、本当にシャレた街だなあと来る度に感心する。実は小金井市には以前もマンホールカード収集のため訪れており、今回で2度目。通常版のマンホールカードが市の第二庁舎で配られていたが、2020年11月現在一旦終了している。
こちらが第二庁舎。
今回のお目当て、特別版は小金井市商工会で配布されている。事前情報では市役所でも配るということだったが、どうもあっさり終了したようだ。もっとも今回はハナから商工会のほうへ向かおうとしていたのでとくに問題はなし(ほとんど距離変わらないし)。
目的地到着。駅から寄り道せずに歩けば10分もかからない距離だろう。
最近のマンホールはデザインに凝ったものが多すぎる、それ自体は下水道のイメージ向上にはもちろん良いことだが......と思っていたところで、逆にこのいかにも「公共物」臭プンプンのデザインは個人的にツボだった(それでもカラーだけどネ)。ある意味小金井駅周辺の洗練されたカンジと好対照?
10.小平市
1:53 p.m.
次の目的地は小平市ふれあい下水道館。西武国分寺線の鷹の台駅が最寄りだ。ひとまず武蔵小金井の隣の国分寺に出てから乗り換え。ただいま西武。
鷹の台は周辺に大学がいくつも存在し、私より親のほうがここらへんは詳しいので事前に情報を貰っていた(今回の企画ではあまり役に立たなかったが......)今度は風が強くなってきた。駅裏の運動場が砂煙を撒き散らしている。カードに傷がついたら嫌なのでバッグの口を固く閉める。
小平市も小金井と同じく通常版のマンホールカードがあり、以前はふれあい下水道館で配られていた。ということでココに来るのは2回目。ちなみに現在、通常版は小平ふるさと村で配られているそうな。
特別版はFC東京のマスコット、東京ドロンパのデザイン。昔調布に住んでいた時に味スタに試合を観に行ったのを思い出す。アウェイのゴール裏だったが(そして小平出身のスーパースター、中村憲剛のユニフォームを着て)。
11.東大和市
2:38 p.m.
恐らく私を含め特別版のコレクターのほとんどが一番悩んだのが、東大和市郷土博物館へどう行くかであろう。12枚の中で唯一、鉄道でのアクセスが不便な立地である。自宅から直線距離なら今回一番近い場所だが、所要時間は......色々考えた結果、ここまで後回しになった。
google先生に教えを乞うたところ、この時間は東村山まで出てバスに乗るのが最適解ということで、再び国分寺に乗り東村山へ。駅を出るとちょうどお目当てのバスが待機していた。立川駅行き。この後の行程で立川に向かうのでちょっと博物館前で待っててくれんかな......
勿論そうはいくはずもなく、奈良橋バス停で降りるとあっさり出発してしまった。博物館まで7分ほどのお散歩。
たいていこのテの博物館は立派なつくりをしているが、東大和も御多分に洩れず。ちょうどプラネタリウムの投影中だった。
マンホールカードがなければ恐らく一生知ることのなかったであろうご当地キャラはたくさんいる。この「うまべぇ」もそう。元々はグルメコンテストのキャラクターだったらしい。
12.稲城市
3:25 p.m.
最後の目的地、いなぎ発信基地ペアテラスはJR南武線稲城長沼駅を降りてすぐ。それ自体はたいへん分かりやすいのだが、問題は今いるココから鉄道駅にどうやって出るかだ。
再びgoogle先生に尋ねる。
......はあ?上北台まで歩け?
こっちは昼飯スイートポテト1個なんだ(※中編参照)、体力残ってねえよ。もうさあ、多摩モノレールもとっとと西武ドームまで延伸しない?と今愚痴をこぼしても事態が変わるワケではないので大人しく歩く。
とぼとぼと歩いていたら上北台行きのバスが真横を通り過ぎた。ちょっと待ってくれ。
途中チャリに乗った小学生に轢かれかけながらも、20分ほど歩いて無事到着。喉がカラカラだったのですぐそばのコープでポカリスエットを購入。ポカリってこんなに美味かったっけ?
モノレールで多摩の風景を眺める。しばらくして立川で乗り換え。ここも今日から配布開始のマンホールカードがあったが、特別版ではないし立川はよく買い物に行くのでまた今度。
南武線に乗り換え、稲城長沼に到着。だいぶ日も傾きかけている。配布スタート時点では行列ができたと伺っていたが、さすがにこの時間は特に待ちなどはなかった。
いやあ、長い一日だった。このカードを手に入れた途端に身体の力が抜け、すぐそばの椅子に座りこんだ。
13.エピローグ
4:32 p.m.
今回は実物を全部見に行ったわけではないので日没までに収集ができたが、多分実物を撮影していたら1日では厳しいだろう。今回の配布と同時に「TOKYOデザインマンホールスタンプラリー」も開催されているので、日を改めてそちらでチェックしに向かおうと思う。
稲城長沼到着の際、せっかくなので万歩計アプリをチェック。ずっと電車に乗ってた割に乗ってたつもりだったが、まあまあの歩数に。まあどう考えても上北台までの徒歩で一気に数字が増えたのだろうが......
マンホールカード、第13弾が来月から新しく配布開始。収集計画は、コロナと要相談になりそうだ。
おしまい
マンホールカード東京都特別版を配布初日に1日で回収する(中編)
前回のつづきになります。
前回:マンホールカード東京都特別版を配布初日に1日で回収する(前編) - ところてんのブログ
5.千代田区
11:07 a.m.
千代田区の配布場所、千代田区観光案内所は九段下駅を降りて4分ほど、武道館のそば。美術館や博物館も近くにあり、普通に訪れても楽しいエリア。
アトムデザインのマンホール、学生時代に飽きるほど見てるんですよね......せっかくなので実物のある御茶ノ水方面へ。たしかウランちゃんと博士もいたはず。
この道はいつか来た道。しかし今日は暖かい、むしろ暑い。本当に11月中旬かよ、と言いたくなるような気温で、セーターが邪魔になってきた。本当はもっとこの界隈を散策したいところだが、今日の目的から大きく逸脱してしまうのでまたの機会に。
御茶ノ水駅へ到着。ご無沙汰。
6.渋谷区
11:57 a.m.
渋谷区の配布場所である将棋会館の最寄り駅のひとつ、千駄ヶ谷は御茶ノ水から総武線で一本。(ちなみに途中の市ヶ谷には日本棋院がある。こちらは囲碁の拠点。)てか千駄ヶ谷って渋谷区だったのね。知らなかった。
駅の中には将棋の駒が。大山康晴先生といえば、羽生さんに次ぐ通算タイトル数を誇る将棋界のレジェンド。まあ私はあまり将棋に詳しくないのだが、友人に写真を見せたら喜んでいた。
配布場所である将棋会館へ到着。微妙にメインの通りから外れているのを知らなかったので、若干迷った。前の道路を高級車が横切る。中にはプロ棋士が乗っているのだろうか?案外全然関係ない方面のセレブかも。
漫画「3月のライオン」の主人公、桐山零くん。たしか実家に全巻あったはず。今度帰った時読み返してみよう。他のキャラクターのマンホールも、将棋会館周辺にいくつもあった。
7.世田谷区
12:14 p.m.
将棋会館のもうひとつの最寄り駅、北参道へ。ここへ行くのにもまた道に迷った。
ここから渋谷経由で三軒茶屋へ向かう。所要時間は大したことないが、渋谷駅に着いた時にあることに気がついた。
前回、池袋で手に入れたフリーパスを改めて見てみよう。
コレ、あくまでメトロがフリー区間なので、23区内だろうが東急線の三茶は思いっきり範囲外。直通だからその意識が飛んでいたのであろう凡ミス。泣きながらチャージをする。トータルの交通費をちゃんと計算してないけど、多分ビミョーに損してる。フリーはJR区間だけでよかった。
終わってしまったことは仕方がない。世田谷線側の三軒茶屋駅にある観光案内所が世田谷区のカード配布場所。田園都市線側の出口からは地下道をほんのちょっとだけ歩く。
ウルトラマンのシルエットがクールなデザイン。円谷プロが元々世田谷区の砧を本拠地にしていたそうで。祖師ヶ谷大蔵にはウルトラマン商店街もある。そういえば須賀川のマンホールカードは全く円谷英二と関係なかったな......
8.杉並区
12:34 p.m.
またまた渋谷に戻り、今度は丸ノ内線で南阿佐ヶ谷へ。杉並とか世田谷ってどこまでが範囲なのかがイマイチわからない。京王線の明大前とかがいい例で、駅は世田谷区なのに大学が杉並区だったりする。
南阿佐ヶ谷駅から地上へ出ると、すぐに杉並区役所が見える。ここの1階に杉並区の配布場所、コミュかるショップがある。
さて、時刻は午後1時15分。九段下から御茶ノ水までダラダラ歩いたり、千駄ヶ谷で道に迷ったりしているうちに昼食をとり忘れていた。席についてゆっくり食事する気分でもないが、少し腹が減った......そう思いながらショップを見たら、スイートポテト売ってんじゃん。
衝動買い。
杉並区は阿佐谷七夕のデザイン。キャラクターの名前は「なみすけ」と「ナミー」。実に並なネーミング。そういえば、平塚のマンホールカードも七夕だったような。
これで23区内は終了。残りの4枚、なかなかクセのある配布場所が......
後編へつづく
マンホールカード東京都特別版を配布初日に1日で回収する(後編) - ところてんのブログ
※8.杉並区の冒頭、三軒茶屋観光案内所の出発時刻を間違えていたので修正しました。
マンホールカード東京都特別版を配布初日に1日で回収する(前編)
11月19日、これまで延期されていた東京都特別版マンホールカード(全12種)の配布が始まりました。「どうせ集めるなら初日に全部回収しよう!」と思っていたので、その道中をココに記してみました。12枚分ダラダラと書くと長くなってしまったので、3回に分けます。
0.プロローグ
2020/11/19 8:09 a.m.
東久留米駅に到着。
新型コロナウイルスの影響で3月9日の配布開始予定が無期限延期となっていた東京都特別版マンホールカード。「11月19日より配布開始!」というニュースを耳にしたのが先月末。その日がたまたま平日休みだったこともあり、準備万端で今日の収集に向かうつもりだったが、今月に入りコロナの流行が加速していき、大きな不安を覚えていた。再延期も覚悟していたが、とくにそのようなニュースも入ってこなかったので、マスクと消毒液を持って今回の旅に出た。
さて、今回手に入れる予定のマンホールカードは以下の12種類(他にも立川市や町田市が今日から新たに配布を始めますが、あくまで「特別版」に焦点を当てました)。
配布開始時間が一番早いのが東久留米の午前8:30から。所沢在住の私にとっては非常に都合の良い発表だった。ゆっくりと身支度をして、通勤でも乗り慣れている西武池袋線へ。
1.東久留米市
8:30 a.m.
東久留米の配布場所、東久留米市市民プラザは市役所と一体となっており、駅から歩いて5-6分ほどの立地。到着すると恐らくマンホールカード目当ての方がちらほら。同じことを考えている人もいるんだろうなあ......
一応受付の人に確認。
「マンホールカードってこちらで合ってますか?」
「ええ、今日は9時からここで配布を始めさせていただきます。」
......え?9時?
ホームページには8:30って書いてあったはずだが......すかさず近くにいたおじさんが「8:30じゃないの!?」と問い詰めはじめた。とはいえこの御時世、配る側にも都合があるのは十分に理解できる。本来であれば配布を再中止にしてもいいところ。貰えるだけありがたいのだから、係の人に文句を言うのは良くない。初日だけ混乱を避けるために調整することだってあるだろうし。
少し時間ができたので近くのコンビニでお茶を買い、ついでに現金もおろす。再び配布会場に戻ると、カードを求める人々の行列が。さっきいた時の人数の5倍はいる。どっから湧いてきた。
結局「密」回避のためか、8:45頃から配布開始。初日とはいえ平日だしそんな来ないでしょ、と私も思ってました。スミマセン。
こちらが東久留米市のマンホールカード。すげえ、特別版って本当に金色なんだ......少しテンションが上がり、次の目的地、池袋へ。
2.豊島区
9:22 a.m.
再び西武池袋線に乗り、終点池袋に到着。時間もまだ9時台ということもあり、人が多い。
豊島区のマンホールカード配布場所、としま区民センターは池袋駅東口を出て4-5分ほど歩いた場所にある。ビル群の中にぽっかりと空いたスペース、中池袋公園に面しており、すぐそばにはアニメイト本店がある、なかなかサブカル色が強いエリア。
豊島区のカードは、区とアニメイトが共同制作した「池袋PRアニメ」のデザインだった。
3.北区
9:40 a.m.
今後の行程を考慮した結果、東京都区内のフリーパスを手に入れることにした。
東京23区内のJRのみならず、東京メトロ、都営地下鉄、おまけに都電も1日自由に乗れる。お値段1600円也。今回はこのフリーパスが大活躍、のはずだったが......(詳細は中編以降で)
次の目的地は北区赤羽。池袋からはJRで一本。
赤羽エコー広場館は赤羽駅東口から歩いてすぐの所にある。やはりここでも同業者がちらほら......配布開始予定時刻は10時だったが、5分前に到着した時はスタッフが既に配りはじめていた。いや、配るというよりはバラ撒いていた。ええんかそれで......
清野とおるさんデザインの北区のマンホールは、踏むと幸せになれるらしい。これは「お殿様だから踏んじゃダメ、だから実際に道路には設置しないよ」という福島県相馬市のマンホールとは真逆のスタイルである。北区、ちゃんと地面に設置して機能しているだけエライ。
(参考資料:相馬市のマンホール)
ここで当初計画していたスケジュール通りの時間になった。序盤の出遅れ(?)を取り戻し、次の目的地、北千住へ。
4.足立区
10:27 a.m.
日暮里で乗り換え、北千住に到着。さすがにこの時間帯、都心から郊外へ向かう電車はガラガラだった。
北千住駅には初めて降りたが、想像以上にデカい。クリスピークリームと成城石井が並んで出店しているのを見て興奮した。今の北千住は学生街としての側面が強くなっていると聞く。そういう意味では駅の雰囲気も含めて八王子っぽさが......私の気のせいだろうか?
カード配布場所の「千住 街の駅」までは駅から歩いて5分ほどだが、道中ではディープな足立区の雰囲気を垣間見ることができる。
足立区は荒川河川敷の花火とご当地キャラクター「ビュー坊」の、意外と大人しめなデザイン。もっと破天荒なモノを期待していた(お前は足立区をなんだと思ってるんだ)。
今のところ収集計画は順調。足取り軽く、5枚目のカードがある九段下へ。「今回は楽にいけそうだな」と、タカをくくっていた自分がそこにはいた......
中編へつづく
ごあいさつ・自己紹介
はじめまして。ところてんと申します。
このブログでは、主に私の趣味である温泉・スポーツ観戦・マンホールカード収集についてダラダラと書いていこうと思っています。この場を借りて自己紹介を......
名前:ところてん(所沢在住のロッテファンなので)
しし座のA型。カレンダー通りの休みではない社会人です。
趣味①:温泉......北海道から九州まで、湯の出るところならどこでも行きます。風呂あがりの牛乳も好き。温泉施設の手拭いを集めるのも好き。
趣味②:スポーツ観戦......野球・サッカー・バスケットボールから競馬やモータースポーツなども含め広く浅く。名前の通り千葉ロッテマリーンズのファンです。他には宇都宮ブレックス、ポートランド ・トレイルブレイザーズも。
趣味③:マンホールカード収集......小学生時代、自由研究でマンホールについて調べた時から上下水道に興味あり。その延長でマンホールカードも集めはじめましたが、実は一瞬だけ配布する側の人間でもありました。
よろしくお願いします。