「東大和市内24か所に設置されているデザインマンホールを探してみよう!」と言われたので徒歩で見て回る(前編)
東大和市の特別版マンホールカードには、地元キャラクター「うまべぇ」がデザインされています。そして市内には、カードになったものをはじめデザインマンホールが12種24か所に設置されています。今回はマンホールが設置されている東大和市内をひたすら歩いて回るお話です。また長くなりそうなので数回に分けます。
0.プロローグ
先週、東京都特別版のマンホールカードを集めに行った際、東大和市でカードとともにコースターとパンフレットをもらった。パンフレットのタイトルは「東大和市内24か所に設置されているデザインマンホールを探してみよう!」
向こうから煽られては乗らないワケにはいかない。しかしながらコロナの流行が気になる昨今、あまり人の多い時間帯にウロウロするのも気が引ける。そこで3連休は避け(どのみち私は仕事だった)、連休翌日の11月24日がたまたま休みだったのでそのタイミングで回ることにした。
こちらがデザインマンホールの所在を示した東大和市の地図。うまべぇにも「全種類見ろ」と言われちゃ行くしかない。あと多摩湖って全域東大和市だったんだ。所沢かすりもしてないじゃん。
東大和市は東京都北西部に位置し、面積は13.4㎢(皇居11個分ほど)、人口は8万人強。いわゆる「ベッドタウン」ではあるが、多摩湖をはじめ緑豊かで市内には農地もいまだ多く存在する。
スタート地点は玉川上水駅。午前中は別の用事があったため、駅に着いたのは午後になってから。市内に満遍なく24か所とはいえ、東大和は面積が狭い。日没までには終わるだろう、当時はそう考えていた。
1.玉川上水駅〜東大和南公園
2020/11/24 1:34 p.m.
玉川上水駅は東大和市と立川市の境にあり、駅の北側が東大和市である。デザインマンホールは当然駅の北口にあり、今後の行程もしばらくは北上することになる。
駅のそばにあるのはこちらの2つ。それぞれ他に6か所に設置されている、最も多いマンホールのデザインである。
玉川上水駅から歩いて5分ほどのところに東大和南公園がある。11月も終わりに差し掛かっているが、公園のイチョウは綺麗な黄葉だ。
公園敷地内の旧日立航空機立川工場変電所のそばにデザインマンホールがある。そしてこのマンホールのこそ、特別版のカードのデザインになったものである。
うまべぇは相変わらず緊張感のない顔だが、その手に持つハートは平和への願いだろうか。旧日立航空機立川工場変電所は戦時中に空からの機銃掃射を受け、その生々しい痕が残った辛い過去を持っている(マンホールにもその痕がしっかりデザインされている)。それでいて1993年まで現役だったというのだから脱帽だ。現在は保存工事中で、来年の夏までは残念ながらその姿を見ることができない。工場が無事終了した際に改めて伺いたい。
2.桜街道駅〜東大和警察署
1:45 p.m.
続いて向かったのは桜街道駅。多摩モノレール玉川上水駅の北隣の駅である。その名のとおりこの駅の東西を桜街道が横切っており、東に道なりに歩けば西武の東大和市駅にたどり着く(後ほど訪れることになるがそれは次回以降で)。
ここのうまべぇは牛乳を飲んでいる。桜街道駅の近くには森永乳業の工場があり、それにちなんだものだろう。
さらに北に進み、多摩モノレールの終点、上北台駅へ。上北台に向かう途中には東京都水道局が存在する。原則市町村が運営する水道事業において東京都はむしろ例外で、一部の市を除いては都のもとに水道事業が行われている。東大和もその一つだ。私も都内に住んでいた時は東京都水道局にお世話になった。料金滞納して水道止められたことを今でも思い出す。
駅の手前、中北台公園の東端にデザインマンホールがあった。玉川上水でも見たモニュメントバージョン。落ち葉が被さりまくっていたため除けて撮影したが、やっぱりちょっと汚い。
上北台駅付近にはもう一つデザインマンホールがあるが、一旦スルーして東大和警察署へ向かう。ここがデザインマンホールの西端だ。道中野菜畑があったり、ガソリンスタンドにドトールコーヒーが併設されていたりした。更に西にいけば武蔵村山市になる。武蔵村山は東京都の市で唯一鉄道が通っていないが、モノレールの延伸計画があるので今後に期待。イオンモールもあるし。
やはり玉川上水で見たシンプルなうまべぇデザイン。状態は良好。後で知ったのだが、東大和市の花はツツジで、マンホールの縁にもしっかりデザインされている。
これで6つ、早くも4分の1を制したことになる。再び上北台駅へ向かうところで一旦区切りたい。
つづく